コーティングトラブル防止
資源循環型社会の実現に向け、セメント産業におけるリサイクル資源の大量活用と低品位原燃料使用比率アップ等で、プレヒータでのコーティングトラブルが助長されています。
プレヒータコーティング防止システム(※TCSシステム)は上部サイクロン原料の一部を分岐し、その原料を窯尻に分散投入することで、窯尻部の温度低下によりキルン排ガス中のSO2ガスや低融点塩類のミストや蒸気を瞬時に浮遊状態で凝縮固化させるものです。
これによりプレヒータ側壁へのコーティング付着を防止し、安定したキルン運転が可能となります。
よって、日常的なキルン安定化による損失防止効果と共に、リサイクル資源及び低品位原燃料の使用量増加にも繋がり、コスト低減効果は更に拡大します。
※TCSシステム: Taiheiyo Coating
Solution System