エコセメント製造設備

「安定した品質」のリサイクルシステム

エコセメントとは、エコロジーとセメントの合成語で、廃棄物を主原料として製造され、幅広い用途に使用できる「安定した品質」の新しいセメントです。

ごみ焼却場で焼却した際に発生する焼却灰、ばいじん(飛灰)や汚泥等の各種廃棄物を主原料とし、石灰石等の補填原料を加え、前処理、原料調合、焼成、仕上げの各工程を経て、エコセメントができます。
この製造システムは焼却灰等に含まれるダイオキシン類、重金属類の処理において次の特徴があります。
ダイオキシン類は約1350℃以上の焼成キルンの中で完全に分解されるため、製品のエコセメントには全く混入しません。またキルン排ガスは冷却塔で800℃から200℃まで急冷するため、ダイオキシンの再合成は防止されます。 重金属類は焼成工程において塩化物と共に揮散・捕集され、重金属回収システムにより非鉄製錬原料として 再資源化されます。また、この製造システムは排水処理、排ガス処理においても環境規制をクリアするシステム となっています。

納入実績

市原エコセメント株式会社

2001年4月、千葉県エコタウンプラントの中核施設として世界初のエコセメント施設が千葉県市原市で稼動を開始しました。施設の建物自体もエコセメントを用いた鉄筋コンクリートで建設されています。本設備は、都市ごみ焼却灰を中心とする廃棄物年間約9万トンからエコセメント11万トンを製造する能力があります。

東京たまエコセメント化施設

2006年7月 東京たまエコセメント化施設(事業主:東京たま広域資源循環組合殿)の運営が東京都西多摩郡日の出町で開始されました。多摩地域から発生するごみの焼却灰(年間 約9万トン)を主原料として年間約13万トンをエコセメントにリサイクルします。